サンオプチカルは眼鏡のまち鯖江で、OEMからオンリーワンのオーダー製造まで行う眼鏡フレーム工場です。

まず目を見張るのは、社屋のその出で立ち。窓をレンズ枠に見立て、周りには赤いフレーム、削る糸ノコ、それを持つのは恐竜の手。そんなスプレーアートが描かれる、まさに奇々怪々とした風貌です。

ただ奇を衒ったとは思えない、むしろ「これぞサンオプチカル！」と思わされるのは、三代目の人柄ゆえかもしれません。三代目の竹内也人さんは『奇人眼鏡展』と称するギャラリーで2つの個人ブランドを展開しています。文字通り奇怪な眼鏡ながら、そこには「欲しい人へこだわりのモノを届けたい」という真摯な想いが。そんな竹内さんの語りには、眼鏡だけでない日本のモノづくりへの情熱がほとばしり、気づけば話は人生論にまで及びます。稀代の職人、此処にあり。