福井のものづくりについてABOUT
国内有数の
ものづくりの
集積地
福井県鯖江市・越前市・越前町がある丹南エリアは、「越前漆器」、「越前和紙」、「越前打刃物」、「越前箪笥」、「越前焼」といった伝統工芸品の産地として知られています。さらに、それら5つの地場産業に加え、「眼鏡」、「繊維」業も盛んであり、合計7つもの地場産業が半径10キロメートル圏内に集積する国内でも非常に珍しいエリアです。「伝統」という言葉だけだと、「昔から変わらない、守るべきもの」といったイメージが浮かびますが、この産地の職人たちは伝統に縛られすぎることなく、手と頭を動かし続けてきました。変わりゆく時代の中で「今求められているものは何なのか」と思考を巡らせ、歴史や時代の中で培われてきた技術・ノウハウを駆使した柔軟なものづくりをしています。
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Fukui01眼鏡Eye-wear
Production農閑期の副業から始まった眼鏡づくり
冬場の副業としてはじまった福井での眼鏡づくり。今では日本製眼鏡フレームの約96%が鯖江市で生産され、労働人口の約6人に一人が眼鏡産業に従事していると言われています。最近では産地が培ったチタン加工の技術を医療や電子機器などに生かし、眼鏡づくりから生まれた技術が幅広い分野に広がっています。 -
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Fukui02越前
和紙Echizen
Washi日本初のお札は越前和紙でつくられた
室町~江戸時代にかけては公家や武士階級の公用紙として使われ、明治維新後には日本で初めてのお札「太政官札」に使われるなど、歴史的に見ても越前和紙は重要な存在でした。現代では、襖紙や壁紙といった大判紙、名刺・ハガキなどの日常使いのものから、越前奉書紙など格式の高い紙まで幅広く作られています。 -
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Fukui03越前
漆器Echizen
Lacquerware越前衆の出稼ぎにより栄えた越前漆器
始まりは1500 年以上前。継体天皇が河和田(今の福井県鯖江市河和田地区)で作られた器を気に入り、河和田を漆と漆器の生産地として奨励したのが越前漆器のはじまりといわれています。現代においては業務用漆器の生産にも積極的に取り組んでおり、全国の外食分野で使われる業務用漆器の約80% は越前漆器産地で生産されています。 -
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Fukui04越前
箪笥Echizen
Chest産地の技術を掛け合わせたハート模様が目を引く和箪笥
奈良時代より伝わる越前指物の技術で無垢材を加工し、釘を使わない「ほぞ接ぎ」の技術を用いて作られています。表面には漆塗りが施され、装飾には越前打刃物の技術で作られた「猪目」と呼ばれるハート型の金具が使用されています。越前箪笥は、越前漆器と越前打刃物の技術が融合した伝統的価値の高い箪笥なのです。 -
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Fukui05越前焼Echizen
Pottery埋もれていた古窯の歴史
瀬戸焼、丹波焼、常滑焼、信楽焼、備前焼と並んで、日本六古窯の一つに数えられる越前焼。越前の土の特色を生かした、素朴で頑丈なつくりで、温かみのある土と灰釉の味わいを秘めた民芸的な美しさを持っています。近年では、越前陶芸村で窯を開いた若手作家たちによる新たな作風も試みられています。 -
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Fukui06越前
打刃物Echizen Knife武士時代からの変わらぬ技術がひかる最高品質 食の友
京都の刀鍛冶、千代鶴国安が刃物の製作に適した土地を求めた末、現在の越前市である府中に辿り着き、近郷の農民のために鎌を作ったことが越前打刃物の起源です。国安は刀を造る度に狛犬の形に研石を彫り、「刀は武士の象徴であり、決して人を殺すための武器であってはならない」という思いを込めてその狛犬を井戸に沈めていたそうです。この精神は現在の職人達にも引き継がれており、最高品質の“道具” として人の暮らしを支えています。 -
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Fukui07繊維Textile Industry
国内最大シェア合繊長繊維織物のまち
福井では奈良時代に既に織物が生産されていました。絹羽二重織物からはじまり、現在ではポリエステルなどの化学繊維が基幹産業に。伝統を継承し続けるメーカーと、ファッションや産業資材などの分野で人々の暮らしを支える最先端技術を追求するメーカーにより、福井は日本を代表するテキスタイル産地となっています。
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