2026.03.28

SUKU 夕食メニューと作り手のご紹介

SUKUでは、数量限定のお部屋での夕食プランをご用意しています。
福井の工芸で味わう、MarPe谷橋シェフが監修する創作フレンチのコース。

今回はその、工芸や地元食材を堪能するメニューと器制作のこだわりをご紹介します。

料理を監修するのは、越前で週に2日限定のレストランを営むMarPe 谷橋シェフ。
地産地消をこえて自分で栽培や採取をして仕立てるなど、
風土や命を感じるこだわりの一皿がお得意。
SUKUでは、福井の旬の食材のおいしさを引き立てるメニューを監修いただきました。

 

SUKU 夕食 「 工芸が彩る、越前の恵みと出会う晩餐。 」
 -  前菜3種(パプリカのペペロナータ / 福井県産荒島ポークのカナッペ / 季節の魚のエスカベッシュ)
 -  福井県ブランド舞茸“九頭竜舞茸“のリゾット
 -  季節のスープ
 -  地魚の奉書包み
 -  デザート

Photo by Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)


メインの地魚料理は、越前の伝統的な奉書紙(ほうしょし)に包まれています。
江戸時代には武家の公文書や、相手に礼を尽くす大切な場で使われた和紙。
日本の精神文化でもある「包む」という行為で、相手への敬意や感謝を込めています。



奉書包みに使われているのは、SUKUオリジナルで制作した越前焼。
制作いただいたのは、越前市を拠点に活動する柳瀬陶房の柳瀬和之氏。
そして、特別に絵付けをしていただいたのは、 福井県出身の書家・アーティストの西山佳邨氏。

(左/西山佳邨氏・右/柳瀬和之氏)


北陸らしい「曇天」と名をうった曇り色のような釉薬の器は、料理を引き立てる高さと重厚感が特徴。
表面の仕上げには、黒の釉薬で書を施していただきました。
SUKUの語源ともなった「漉く」からインスペレーションを受け、5枚を並べると「漉」の漢字が浮かび上がります。

その他にも、越前に歌い継がれる仕事唄「越前紙漉き唄」の歌詞をしたためていただきました。
どんな料理もアートのように際立たせる。
食卓に書の力強さと余白を愉しむ器へと仕上げていただきました。

(制作の様子 /  西山佳邨氏)



続いてリゾットの器。
可愛らしい小ぶりな平皿に、同じく「曇天」の釉薬。
仕上げには、越前の和紙工房、滝製紙所の瀧英晃氏による、和紙作りの技法を使った絵付けをしていただきました。



和紙は、水を使ってさまざまな表現を生み出します。
その中で「落水(らくすい)」という高い位置から水滴を落として模様をつける技法があります。
真っ直ぐに水を落とすのは和紙の作り手の職人技。
同じく落水の技法で作られた和紙は、SUKUレセプションや雁皮GAMPI部屋でも見つけることができます。



 

続いてスープの器。
洋食にも合わせやすい形に仕上げていただいた、漆の器です。

制作いただいたのは、1793年(寛政5年)創業の「漆琳堂」。
お隣の越前漆器のまち河和田(かわだ)で、230年以上営まれている大本山永平寺御用達の漆塗師屋です。
伝統や技術を代々継承し、伝統の漆器だけでなく、現代のライフスタイルに合わせた漆器づくりをしています。

器はスープに合わせ、スプーンで掬いやすい浅めの形に。
そしてお味噌汁を飲むような汁椀と違い、なめらかな曲線の美しい形を持つ側面。

漆器は日本最古の工芸とも言われる、自然物(木の樹液)から生まれた生活の知恵。
木製の器に、耐久性を高める「下地」や、美しさを生み出す「塗り」、乾燥や研磨を重ねることで、強度が高く美しい器に仕上がります。
漆には見た目だけでなく、使って触れてみることで感じる、しっとりとした素材や口当たりの心地よさがあります。
一つ一つが人の手で丁寧に塗られている手工芸だからこそ、使えば使うほど手に馴染む器です。

提供 漆琳堂

その他にも、越前瓦のプレートや漆箸など、福井にはまだまだ使って心地の良い工芸があります。
ぜひ実際に使ってみて、その心地よさを体感してみてください。

 

地域の美味しい食事処で、その土地ならではの空気感を味わい地元の人と出会うもよし、
プライベートな宿泊空間で、ゆったりと工芸や文化に浸るもよし。

ぜひ、旅の醍醐味である食を、満喫いただけると嬉しいです。

Photo by Tsutomu Ogino(TOMART:PhotoWorks)

 

【作り手紹介】
・柳瀬陶房:https://yanasetoubou.theshop.jp/
・西山佳邨:https://kason.jp/
・滝製紙所:https://www.takiseishi.com/
・漆琳堂:https://shitsurindo.com/
・越前セラミカ:https://e-seramika.com/