2025.12.28

「越前鳥の子紙」ユネスコ無形文化遺産登録を祝して

2025年、「越前鳥の子紙:日本の手漉和紙技術」がユネスコ無形文化遺産に登録されました。


「越前鳥の子紙(えちぜんとりのこし)」は、「和紙:日本の手漉和紙技術」の構成要素としてユネスコ無形文化遺産に登録され、その長い歴史と高度な手漉きの技術が、世界的に評価されました。

福井県越前市・今立地域で1500年以上にわたり受け継がれてきた「越前鳥の子紙」は、
雁皮(がんぴ)を原料とし、強靭さとしなやかさ、そして時を経ても変わらぬ美しさを備えた和紙です。
中世以降、経典や公文書、芸術文化を支える用紙として、日本の歴史とともに歩んできました。

今回の登録は、単に「紙」という素材が評価されたものではなく、
原料の選定、水と向き合う姿勢、紙を漉く所作、
そして人から人へと技術を手渡してきた営みそのものが、
世界的な価値として認められたことを意味します。

今回のユネスコ無形文化遺産登録を心より祝福するとともに、
これまで越前鳥の子紙の技術を守り、継承してこられた職人の皆さま、
そして産地を支えてきた地域の方々に、深い敬意を表します。

ぜひこの産地を訪れ、
長い歴史の中で育まれてきた技術が今もなお人の手によって漉き続けられている
時の積み重ねと今の産地を感じていただけると幸いです。