世界でここだけ!?URUSHI BIKEで巡る河和田ツーリング!
みなさまこんにちは!
TOURISTORE/SAVA!STOREのマネージャーをしています安田 昌平と申します。今回は河和田に観光にいらっしゃった方にぜひおすすめしたい「URUSHI BIKEでめぐる河和田ツーリング」をご紹介します!
まず「URUSHI BIKE」 ってなんぞや??と思われた方もいらっしゃると思うので、URUSHI BIKEの説明から!
URUSHI BIKEはTOURISTOREで貸出をしているレンタルサイクルです。一番の特徴はフレームに漆塗りが施されていること。
自転車本体も東京生まれのおしゃれ自転車「tokyobike」を使っています。おそらく漆塗りの自転車をレンタルしてるのは世界でここだけ。
URUSHI BIKEは税込1,500円のレンタル料で1日(TOURISTOREの営業時間内)乗り放題!
しかもURUSHI BIKEレンタルの方はプラス500円で、通常税込1,100円で販売しているtokyo Bike×TOURISTOREのオリジナルサコッシュをお渡ししていますよ。

レンタル希望のかたはお支払いの後、申込書にご記入いただきます。

スタッフの安全点検と乗り方の講習ののち、いよいよ出発!
最初に訪れるのは1793年創業の老舗「漆琳堂」さん。店内には漆器のイメージを覆すようなカラフルな漆器が並んでいます。
一番のおすすめ「RIN&CO.」は食器洗い機にも対応している漆器。福井県・福井大学との産学官連携から生まれた技術を使い、食洗機の高温に耐える強度のある皮膜を実現しました。
「漆器って扱いにくそう」そういう不安を解消した気軽に日常使いできる漆器です。
続いて「Hacoa」さんへ!
到着〜〜!
Hacoaさんは漆器のまち河和田でもともと重箱といった箱物の漆器(産地では「角物」と呼びます)の木地を作っていた企業。
漆器の最終形態になると目にすることのないものを作っていましたが、今ではその優れた技術を活かしてさまざまな木工製品を製造し、国内13店舗の直営店の運営まで行っている鯖江を代表する企業です。
店内は実にさまざまな「こんなものまで?」と思うものまで木工の技術で作られたものが!
エポックメイキングだったのが木製キーボードの「木ーボード」
無機質な素材の多いPC機器を木材で作ることで、木材のもつ「使うほどに愛着が増す」「エイジングを楽しむ」魅力とHacoaの技術力を世に知らしめることになりました。
Hacoaでは各商品にレーザー刻印するサービスも。気に入った商品を自分だけの一点ものにできますよ。
お次はHacoaさんのすぐご近所の「土直漆器」さん。
2020年の夏に倉庫を改装して直営店がオープンしました。
ころんとした形状が特徴の「ころん」や漆塗りの「酒器」、タンブラーに漆塗りを施した「URUSHI MOBILE TUMBLER」など個性豊かな漆器がたくさん。
「URUSHI」とプリントされたTシャツまで!
中でも「こわん」は子供向けの漆器シリーズ。
子供の食器は割れない、軽いといった理由でプラスティック製の食器を選びがちですが、子供の頃からこそ使っていただきたいのが漆器。
漆器は使うほどに艶が増し、割れたり欠けたりしても直すことができます。
日本で2箇所しかない漆器神社へ。

さて漆器に関係するお店を3軒廻りましたが、河和田がどうして漆器の待ちになったのか、その歴史に興味ありませんか?では歴史の一端に触れてみましょう!
かつての河和田のメインストリート「中道」を進みます。坂道でもURUSHI BIKEの変速ギアで楽々!
河和田の歴史が息づくのが、この漆器神社です!
漆器神社は敷山神社の境内に祀られています。
漆器神社からさらに奥へと階段を進み、敷山神社本殿を目指します!
「ヒィ、フゥ…」運動不足の体には堪える!!
ようやく本殿が見えてきました!
後ろを振り向くと河和田のまちが一望!のはずが木が生い茂って一望できず…!
社殿には往時を偲ぶ華麗な彫刻が施され、これを見るだけでも登った苦労は報われます。
いつも人の手が入った様子のうかがえる境内は穏やかな空気が漂い、千年を超える河和田地区の歴史を感じますね。
ちなみに敷山神社本殿まで201段の石段を登ります。201段を降りて向かう先は河和田の街の入り口に位置する「ataW」さんへ!
「ataW」は河和田の漆器メーカー「セキサカ」が運営するセレクトショップ。県内外からセレクトした衣料品や雑貨を取り扱っています。もちろん自社で製造するアイテムも。
常設の商品だけではなく、定期的にPOPUPも開催しています。このセレクトがまたおしゃれなんですわ!!
ataWのショッピングを楽しんだら、河和田うるしの里通りを走って出発地点のTOURISTORE方面に向かっていきます。
山と山に囲まれた河和田の地形が生む、風や陽の光を感じてサイクリングを楽しみます。
この地形が河和田の漆器作りに繋がっていったんだなぁ!
さてサイクリングを楽しんでいると左手に見えてくるちょっと雰囲気を感じる建物。「セルフカフェ」と書いてあります。
セルフカフェの正体は「こま膳」さん。
中に入ると誰もいない。
でも看板を読むと「セルフサービスでコーヒーを飲めるカフェ」と説明が!!
300円を支払い、機械でコーヒーを淹れます。
そして河和田の田園風景を眺めながら、ただただボーーーーっとする。
……最高です。
ちなみにこま膳さんではこのほど、水曜木曜限定で「むつのはな」という和食料理店がオープン!
なんでも某グルメガイドブックに掲載のお店で働いていらっしゃった方が営業されているそう。こちらもぜひ行ってみたい!!!
小腹が空いたら、山うにたこ焼き
あれ?一服したらなんだかまたお腹が空いてきましたね。自転車漕ぐのって、カロリー使いますね!!
そんな時にはここ「山うに屋 ほやっ停」!
河和田名産の薬味「山うに」を使ったたこ焼きやラーメンが楽しめます。
山うにとは赤なんばと柚子をすり合わせた河和田独自の薬味。かつては河和田の各家庭で山うにが作られていたそうです。
ラーメンが出来上がるまで、山うにをすり鉢ですりすり。爽やかなゆずの香りが広がります。

注文したのは「満腹セット」税込1,200円。山うにラーメンとたこ焼きがセットになったとってもお得なセットです。
「山うにの程よい辛さが効いて、食が進む〜〜」「(たこ焼きは)生地にも山うにがブレンドされていて美味い〜〜」
あっという間に完食です。
お腹も満たされたところで今回ご案内しているサイクリングツアーも終盤、最後の目的地は「漆器神社」!
あれ?さっきも「漆器神社」紹介していたじゃん!という声が聞こえてきますね!そうです。河和田には漆器神社が二つあるのです。
2箇所目に訪れる漆器神社は八幡神社とともに祀られています。
こちらの漆器神社には河和田が漆器の名産地になった由来が詳しく説明されいるとともに、当時(奈良時代)の道具も一緒に保管されています。
122段の石段を登り社殿まで上がると、そこからは河和田の街を一望できます。(今度は間違いなく!)
「今日はこの街を自転車で周遊してきたんだなぁ〜」とサイクリングツアーの締めくくりに相応しい眺め。かつてこの場所に暮らし始めた人たちの息遣いまで感じるような、感慨に耽ります。
旅の終わりはSAVA!STOREへ
さて、出発地点のTOURISTOREへ戻ってきました。
TOURISTOREはURUSHI BIKEの他、錦古里漆器店、デザイン事務所TSUGI、私設の観光案内所Ccaft Invitationと、福井県内のグッドプロダクトを集めたスーベニアショップSAVA!STOREの5つの機能をもつ複合施設。
本当の最後に訪問して欲しいのが「SAVA!STORE」でございます。
福井県の工芸産地がぎゅぎゅっと集約している丹南地区。
河和田の漆器の他、越前市の「越前和紙」や越前町の「越前焼」、福井の伝統産業の「めがね」や「繊維」の技術で作られたプロダクトから本当におすすめしたいものを取り揃えています。
漆器だけではない「福井の工芸」に存分に浸ってください。
河和田は山々に囲まれた美しい田園の広がり、お天気がよければサイクリングだけでもとても楽しいところです。
今回ご紹介したところを全て巡っていただくもよし、興味のあるところだけでもよし、ぜひ一度URUSHI BIKEに乗って、昔から変わらぬ河和田の営みを感じてみてはいかがでしょうか。
皆さまのお越しをお待ちしております1
案内人
